西日本自然史系博物館ネットワークでは、この講習会を後援します。興味のある方はどうぞご参加ください。

 本事業は、水害等により水濡れなどの被害を受けた紙資料(手紙や書籍、アルバムなど)の応急処置法を学び、今後起こりうる自然災害や水損事故などに備え、個人の記憶や地域の共有財産である資料救出の初期活動を迅速に行うことができる人材育成を目指します。

 近年増加している水害は、今後増加する可能性が高いと予測されます。また近畿地方は、南海トラフ地震への事前対策も求められる中、いかに日常より発災時への備えをするかが重要です。 地域の歴史資料を保管している博物館や図書館をはじめ、個人宅にとっても「水害」に対する備えは必要不可欠です。水損資料への初期対応の「基本」を学ぶ機会の創出と、広義での文化財保護に関わるきっかけ づくりが本申請事業の趣旨となります。地域の宝でもある記録資料を市民自らが研修を通じて守る意識を持ち、日常から防災に対しての備えを文化財においても考え、行動していくことを目的として開催します。

会場

神戸大学文学部C棟5階談話室 (参考

対象

博物館、図書館、文書館および生涯学習施設に関わる方および、文化財レスキューなどに関心のある方

スケジュール

13:00 開催挨拶

13:10 講演 山内利秋さん(九州医療科学大学)

         「災害時における資料救出のシミュレーション」(40分)

13:50 質疑応答(10分)

14:00 講演 佐久間大輔さん(大阪市立自然史博物館)

         「被災時、現場・隣接地・遠隔地に必要な初動と備え」(20分)

14:20 質疑応答(10分)

14:30-40 休憩

14:40 実習説明 松下正和さん(神戸大学)

       「水損・焼損資料の応急処置方法について」(100分) 

(※人数が少ない場合は真空凍結乾燥機見学もあり)

16:20 甲斐 由香里さん(三重県総合博物館)

「水損資料レスキューへの心構え」 (20分)

16:40 まとめ

17:00 終了 

 

主催

 結creation

共催

科学研究費助成事業特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」(研究代表者:神戸大学奥村弘)地域歴史資料継承領域

後援

 西日本自然史系博物館ネットワーク、 歴史資料ネットワーク(予定)

助成

 JR西日本あんしん社会財団

申し込み

 申し込みフォームからお願いします https://forms.gle/w6LQKs4ap7iaGBWUA